シーラカンス日記

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zoom RSS キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

<<   作成日時 : 2008/01/01 22:14   >>

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家でじーっと安静にしてなさい。
という条件でもなければここのところ、
映画を家で観ていようという気分には
なかなかなれなかったんです。
でも今日は地上波放送の余りの喧騒状態に
食傷してしまったので(おいおい)、
午前中から午後にかけてずーっと
BSデジタルの旅番組を観ていて、
その後はこの映画、
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」を観たのでした。
感想は、…いやそのー、
描かれている時代(1960年代)もよくて、
期待していた以上にとても面白かったです。
後味が悪くなかった、っていうんでしょうか。

大人なのに少年っぽいレオナルド・ディカプリオの
独特のイメージがうまく活かしてあって、
しかもなぜ主人公が小切手の
詐欺を手がけるようになったかが、
観ているうちにわかるようになっています。
彼は、さみしかったんですね。
でもさみしいからって、400万ドル、
取っちゃだめですけどね。


さて、ここからはネタバレです。
観る予定の方は一応、読まないで下さいね。







主人公が小切手詐欺を繰り返し、
どこまでも金を儲けようとする理由。
それはどうやら「父のもとに母を取り戻すため」、
「幸せだったかつての家庭を取り戻すため」
という、子どもならではの理由…だったんですねえ。
もちろん天才的な才能がもともとあったから、
という条件はつくのですが。
で、子どもだったからこそ
大人の捜査官にどこか依存して、
「Catch Me If You Can」=
「鬼さんこちら、手のなるほうへ」と言い、
逃げてるくせに寂しくって電話したりした。
…なんだか切なくもなってきます。


観て思ったのはですね。
要するにですね。
これは大人のオタクと
子どものオタクの追っかけあいですね。
どこまでも追及型の超マジメFBI捜査官と
どこまでも手段追求型の天才少年詐欺師とが
エンエン、ほとんどもう、
愛し合ってんのかねと思うほどに
追いかけあい、逃げあい、
じゃれあっているようにすら見えます。
これは互いが互いを理解し必要とする
孤独な才能同士なんですかねえ。

追いかけられて追いかけられて、
クリスマスイブまで仕事に邁進して、
フランスまで行って追いかけて、
アメリカ国内に戻っても航空機から逃げ出して、
それでも最後の最後に
あっさり主人公が逃げることを諦めたのは、
母のもとに幼い女の子がもう生まれていて
家庭生活を送っているのを見てしまったから。
自分の父はもう亡くなってこの世にはおらず、
自分が求めていた家庭の幸せを追求すれば
この幼い妹の幸せを壊すことになる。
それがわかったからこそ、主人公はもう、
逃げることにも詐欺を続けることにも
執念を燃やせなくなった。
追いかけてきた捜査官たちに自分から
「車に乗せてくれ」と言うに至ります。

でもここからが面白いところです。
天才的な小切手詐欺師であったからこそ
他の小切手詐欺の手口も見破れた。
詐欺がしにくい小切手も考案できた。
世の中にはいろんな才能がありますが、
オタク的な卓越した才能にもどうやら
ダークサイドとライトサイドとが
あるのかもしれないですねええ。

いや、楽しかったです。久々の映画でした。
時には映画を観る時間と心の余裕も必要ですねぇ…。
ところでこの主人公である
Frank William Abagnale, Jr.本人の
動画
がありましたのでリンクしておきますね。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン [DVD]

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
明けましておめでとうございます。
全然ご無沙汰ばかりの不届き物ではありますが、今年もどうぞよろしくお願いします。
随分前ですが、アメリカで離婚した父と住んでいた女の子が、再婚してしまった母親と一緒に暮らす為に、実の父親を殺してしまうという事件がありましたよねー。きっかけは母親の「あなたにはお父さんがいるから私がいなくても大丈夫」みたいな言葉だったとか。「小切手詐欺の方がまだ可愛いよなー」とあの映画を見ながら思ったの覚えてます〜。
ruri
2008/01/02 02:20
あけましておめでとうございま〜す♪子どもたちが親戚の家に遊びに行ってくれたので、ちょっとだけほっとしてます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

それにしてもまた短絡的な思い込みの悲劇ですね…でも子どもって(少年少女も含めて)短絡的なものなのかもしれないですね。いろんなものを併せ呑んで消化してしまう、っていうことがなかなかできない。だから子どもなんでしょうがねえ…大人になるっていうのは結構ハードル高いんだなあ。
シーラカンス
2008/01/02 10:42
おめでとうございます。暇つぶしのレンタル映画観賞、最近見た映画では、「リトルチルドレン」「毛皮のエロス」がよかった。家内は結構劇場に見ていて、「毛皮のエロス」はビデオ鑑賞中に筋を先に言うので腹が立ちました。ニコール万歳の映画ではありますが、セットに色彩感覚も素晴らしかった。随分の数を見ているので、既に見た映画を忘れてまた借りてきて、見はじめてそれに気がつく馬鹿なことも増えております。
tasuuma
2008/01/05 09:20
>辰馬さん
あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
『毛皮のエロス』って、「異形の人」を撮る写真家、ダイアン・アーバスを描いた作品なんですねえ。奇妙な世界を切り取る人、っていう印象があります。ちょっと観るのに気合と体力が要りそうですね。

我が家では年末年始に子どもにひきずられて『メアリー・ポピンズ』と『サウンド・オブ・ミュージック』というジュリー・アンドリュース三昧でした。特にサウンド・オブ…のほうは、古さを感じないなあって思いましたです。ジュリーすばらしい。
シーラカンス
2008/01/05 09:42
この一年くらいのわたくしの映画のお気に入りは、「映画のくちこみ」をご覧あれ。落胆したのは、「パフィーム」
「敬愛なるベートーベン」「パッチギ」評価したいのは「善き人のためのソナタ」、「レディ・チャタレ‐]古いモノですが、「マジソン郡の橋」は2回目ですが本当に感動モノでありました。一体、昔は何を見ていたのか、我は、という思いです。
tatsuuma
2008/01/05 21:58
追加です。「こわれゆく世界のなかで」監督は「イングリッシュ・ペイシェんと」のアンソニー・ミンゲラ、ジュリエット・ビノシュ主演の

渋い映画でした。
tatsuuma
2008/01/05 22:17
マディソン郡の橋はクリント・イーストウッドの監督としての評価を上げた作品だそうですね。まだ見たことはないんですが、今の私の立場と年齢で見てみたらいろいろ思うところ多かったりして^^;パッチギですか!幅広く見てらっしゃるんですね…「イングリッシュ・ペイシェント」はワタシはイマイチわからなかったんですが、「こわれゆく世界のなかで」はどうでしょうか。
シーラカンス
2008/01/07 20:35
是非、関心の幅を広げるようにしていただきたい、と思います。あの雄大なイングリッシュ・ぺいしぇントに比べると打って変わって地味な世界ですが、それなりのドラマを感じました。それと『毛皮のエロス』は女流写真家に触発されて作られたフィクションです。
tatsuma
2008/01/07 20:57
是非、関心の幅を広げるようにしていただきたい、と思います。あの雄大なイングリッシュ・ぺいしぇントに比べると打って変わって地味な世界ですが、それなりのドラマを感じました。それと『毛皮のエロス』は女流写真家に触発されて作られたフィクションです。
tatsuma
2008/01/07 20:58
『マジソン郡の橋』は大変な良い純愛映画です。クリント・イーストウッドと主演女優ががっぷり組んだ。
同じ女優の『恋に落ちて』?も大変な名画でしたけれど、彼女の演技力を見ていると新派の水谷八重子のような感じさえ受けるくらいです、中年に入りかけの、いやまだ先のシーラさん、是非ご覧ください。
tatsuuma
2008/01/08 04:05
今晩見た『キングス&クイーン」は名作でした。監督はアルノー・デぶれジャン。心理学的色彩にとんだ名作。主演のエマニュエル・デュボスという女優も存在感めちゃあります。「そして僕は恋を刷る」の監督らしい。
tausuma
2008/01/11 20:56
愛をつづる詩、監督サリー・ポッター。なかなかやります。2004年、米英合作、サリーはかなり有名な監督らしい。
tatsuuma
2008/01/12 09:28

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