シーラカンス日記

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zoom RSS 「大統領の執事の涙」

<<   作成日時 : 2014/03/15 17:32   >>

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次女(12)が、最近、なにやら
世の中の「偽善」や「欺瞞」についてウルサイです。
道徳の授業とかで先生から
「この文章を読んで感動したことをベースに
ここに書かれていることをどう活かしていくか
クラスのみんなで話し合いましょう」と言われ、
それがストレスだった模様です。
感動してないのに、正しいと思うわけでもないのに、
なぜそれを『活かす』前提で話すのだろう、って。

それ以外にもどうやらここのところ
疑問に思うことが世の中たくさん転がっているようで、
中学生になるのを目前に控えていろいろ、
ほんっとーにいろいろ
「あれはおかしいよね」
「平和は大切ですって言葉だけで言われても」
「なんで先生に全部決め付けられるの」
「どうしてそれが正しいって言えるの」
など、彼女の精一杯の語彙のなかで
毎日理屈をこねまわしていて、いわば
「プチ論者」になってきています。

私が不在のときには次女のふっかける
議論の相手をしなきゃならない
長女(16)がとうとう
「あいつ、ある程度言いたいことを言って
 私が違うことを言うと『その言葉わかんない』
 って言うんだよ。もう議論にならないのに
 連日いろんな疑問をぶつけてくるから
 シンドイんだよ〜〜〜」
と音をあげていました。

何が正しくて何が間違っているかというのは
見る視点が違えば全く違うし
正義という絶対的なものが存在するわけでも
悪という絶対的なものが存在するわけでもないと
大人になっている自分は思う訳なのですが、
それを言葉で伝えても説得力が無いので
次女をある映画に連れていきました。
「大統領の執事の涙」です。

行きつけのシネコンの一番小さな映写室で
午前中1回きりの上映で、
しかも観客はほんのわずか。
でも、とてもいい映画でした。
アメリカ近代史を黒人の目からみたら
こう見えるのか、とわかる映画だと思った次第です。

善意で白人がやることがそのまま
黒人にとって歓迎できることではないこと。
ホンネの意見を表明することは
身の危険を伴う非常に勇気の要る行為であること。
白人社会で生き延びるだけで精一杯だった父親と
その状態はおかしいと言わずにはいられない息子、
それをはらはらしつつ見守りつづけることが
人生最大のテーマだった母親。
隣で理屈っぽい次女が泣いていました。

正しいと思うことがそのまま
他人にも正しいわけではない、
意見を表明するにはその意見をどう
人に納得してもらうか言葉や行動が必要で、
その言葉というものこそがいわば武器なわけです。
そうするとどういう言葉を使うべきか
勉強しなければならない。

自分が何かを聞いて納得いかないとき
何かを表明しても聞いてもらえないとき
それは相手が「聞く耳を持ってない」
ということもあるかもしれないが
君に人を説得するだけの表現力がない、
という面もあるわけだから、
それを得るためにいろんなものを見て
お題目として「人種差別はだめだよね」とか
「戦争はいけないよね」とか言うのではなく
何がどういけないのか、
どこにどういう違和感を感じるのか、
その語彙とか説得力を身につけていかないと
弱い立場になるかもしれないし、
危険な目にも遭うかもしれないし、
ただ単にダダをこねているだけの
人になってしまう恐れもあるかもしれない。
という話をしたのでした。通じたかなー。

それにしてもすごい名優たちの嵐。
大手映画会社がバックに
ついているわけではないのに
フォレスト・ウィテカー、
オプラ・ウィンフリー、
キューバ・グッディング・Jr、
ヴァネッサ・レッドグレーヴ、
そして、ナンシー・レーガンを演じたのは
驚く勿れジェーン・フォンダ!

当初あれがジェーン・フォンダだとは気づかなくて
最後にエンディングロール見ていて
「え、ジェーン・フォンダなんか出てたっけ?」
と首をかしげたぐらいハマっていました。
歴代大統領も、ああ、あの人がこの人を演じるか!
みたいな感じで楽しめて。

日本語タイトルはちょっと不満です。
シンプルに、「大統領の執事」でいいのでは…
「涙」は要らんような気が。

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