感覚の超えられない「壁」

ポップスなどの和音やメロディを聴くと
おぼろげながらその音が「見える」ことがあります。
音楽を聴くと、まるで鍵盤の上に並ぶ光のように、
或いは五線譜の上に並ぶ音符の塊のように、
だいたいの形がだいたいの和音とラインで、
適当なキーを選んだ形で「見える」ときがあるんですね。
それはピアノを習い始めてから数年経った
小学校3年生ぐらいのころに顕れてきました。
ちょっとした一種の「かくし芸」「得意芸」
みたいな感じ、ですかね。

当時流行っていたピンクレディーの歌が、
「ペッパー警部」も「ウォンテッド」も「渚のシンドバッド」も
大体聴いたとおり、和音・メロディで弾けました。
(トシばれる???)
コードが違うと、体でわかります。
なんか違う、キモチワルイ、と判別できる。
ただし、音楽を正式に勉強した人のように
楽譜を初見で弾けるわけでも
完コピできるわけでも、ましてや
絶対音感があるわけでもありません。

亭主は、そういう音感はどうやら
あんまりないみたいです。
和音がどうも、わかりにくいらしい。
彼が時々ギターのリフとかをコピーしていると、
「なんでそういう音に聞こえるかなあ~」と
聞いてるこちらがイライラして訂正することになります。
彼に聞こえるのは、むしろ「リズム」のようです。
彼には、リズムが「見える」んだそうです。
ワタシは3~4拍子、8拍子、16拍子が
なんとなくわかるぐらいですが、
亭主からは16ビートや32ビートの
何ビートめかが微妙に
前か後ろにズレることによる
グルーブ感のあるなしがはっきりと
「見える」のだそうです。

だから、こちらからみると別にそう技量に違いのない
ドラマーやベーシスト、ピアニスト、
ヴォーカリストなどが彼には
「気持ちのいいリズムの人とそうでもない人」
に分かれて聞こえるようです。
こちらにその違いはあまりよくわからないんですが、
結果の音楽を聞くと確かに気持ちよさが違うので、
なるほど、体が持つビート感が多分
違うのだろうなと推測できます。

問題は、こういう感覚は
言葉では説明できないことです。
多分、自分たちが誰かに教えようにも
教えようがないということで…。
多分それは育児のときも同じで、
例えば長女が3拍子を体感できないとしても
言葉じゃ説明できないわけです。
たとえどんなに亭主にリズム感があったとしても
それを長女や次女に言葉では説明できない。

できるのは多分、
一緒になって音楽をやって
本人が気づく瞬間を待つということぐらいで、
それは多分音楽だけじゃなく国語とか算数とか
理科とかそういうことでも同じで、
本人が何かのきっかけで気づけばよし、
気づかなければハタの人間は待つしかないし、
それはそれで本人の人生だという、
そういう現実を見るのです。
感覚の違いだけは超えられない。
それは、教えるだけでどうなるものでもないし、
言葉でも説明しきれない、
本人だけの山がそこにはあるんだなと
いうことを思ったりするのです。

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この記事へのコメント

2008年02月13日 17:12
家の旦那は音楽を全く理解していませんが好きな曲には変調するという共通点があります。
途中でリズムが変るのも好きなようです。
最後の山場で半音上がったりすると気持ちが良くてしょうがないらしいです。
なまじ知識のある私は野生的な好みだけで純粋に音楽が聴ける彼が羨ましくなったりします。
ピアノを習っていたのでエレキギターの揺れる音色がイマイチ苦手な私ですが野生な彼にはぞくぞくするらしい(笑)1つの音がウィーンと上がったり下がったりするのが嬉しいらしいです。
ピアノは1つの鍵盤は1つの音ですからね~。
私はリズムが合わないのも気になりますがチューニングが微妙に違っていると気持ちが悪くてムズムズします(笑)
2008年02月13日 21:10
>サンタママさん
そーなんですよね~。結局人間て、自分自身から出ることは一生できないので、その自分自身しかわからない自分自身の感覚の中で生きるしかないんですよねぇ。で、それはハタから見ていたら想像はできても実際には味わうことも追体験することもできない。その人の感覚はその人だけのもので、そこから生まれてくるものもその人だけのもんなんですよね~。だから面白いんですけど…。

チューニングがすごいわかる人、っていうのもいますですねぇ。琴のチューニングする人で、ちょっとした音のズレでイライラする人が家族におります。さらに、ほとんど超音波クラスの音波を聞き分ける人も実は社内にいるんです…。人間って果てしないよなぁ~~~

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