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ちょっと前に、日本在住の外国人女性たちに頼んで 「世界じゅうの離乳食」を再現してもらったことがあります。お国柄が出ていて、いろいろと興味深いことがたくさんありました。 まず、イタリアのマンマの話。 イタリアでは、日本人がよくやるような、「パスタをぽきぽき折る」離乳食は作らないんだそうです。どうやらあれは日本独自。 ではイタリア人はどうしているかというと、短いパスタがいくらでもあるんだとか。それを使って、1歳児ぐらいのための離乳食を作るんですって。そりゃそうなんでしょうね。日本ではパスタと言うとそんなに多種多様ではないですが、あちらでは形から色から何から、ものすごいバリエーションですから、いちいち長いのを買って加工する必要は全くないんでしょう。 そもそも、あちらは「小麦粉」の国。「デュラムセモリナ」という、パスタの原材料の粉そのものをミルクに入れて、加熱してとろみをつけて食べさせる、というのが生後半年ぐらいの子の離乳食の第一歩なんだそうです。で、慣れてくれば、じゃがいも、ズッキーニ、にんじん、プロッコリー、カリフラワーなどを入れ、ご存知「パルメザンチーズ」で仕上げるんだそうです。さっすがイタリア。美味しそう〜。 そのお隣フランスの場合も、やはりそういうデュラムセモリナなどの小麦粉を離乳食に使います。ただし、違うのは仕上げの部分。オートミール様のとろとろしたものに、なんと「砂糖」やら「シナモンパウダー」やらをかけるんですね。砂糖!香料!と驚くなかれ。やはりそれもお国柄なんです。実にフランス菓子のような、上品な離乳食の仕上がりです。 ドイツやイギリスの人の話もメールなどで集めることが出来たんですが、皆言っていたことで「へえ」と思ったのは、出来合いのベビーフードを使うことに対して母親たちが「罪悪感を感じる」と答えていた点なんです。 欧米人はきっと、出来合いの瓶詰めや缶詰のベビーフードを使う際に、何の良心の呵責も感じないんだろうなあ、なんて勝手に思い込んでいましたが、それは大きな間違いでした。あと、ヨーロッパではどうも塩を離乳食に使うことで誰か事故でもあったらしく、「けっして塩は使わない」と多くの人が強調して書いていました。そのかたくななまでの書き方に、こちらがびっくりしました。 次に、中国。びっくりしたのは「漢方生薬入りおかゆ」を食べさせる、という話をしてくれたのです。漢方の、赤ん坊に食べさせても大丈夫な粉がはいったおかゆ。おかゆは、いわゆる「ビーフン(米粉)」を使って手早く作ります。これもまた中国らしい。中華4000年の歴史です。どうも、オールインワンの粉が市販されているらしいんですよねえー。それをみんなが利用しているんだそうです。これこそ「お湯かけてちょっと手間をかけるだけでおしまい」という、インスタント離乳食の代表でもありました。 そう言えば3年ほど昔、子連れで上海に行った際、確かにスーパーマーケットに乳児用ビーフン(米粉)はありました。ただし私が見つけたのは漢方薬入りではなくて、「砂糖」入りのビーフン。それはそれは甘いので、赤ん坊は大喜びで食べましたが…砂糖以外の味は全くついていないようでしたし、日本の「だし」の味に慣れた舌からは、何か非常に単調な感じを受けました。ま、便利でしたけどね。 そう言えばそういう離乳食情報をくれた中国人のカップルによると、中国では女性の社会進出は当たり前の話になっていて、みんな産後1ヶ月ぐらいで職場復帰するので離乳食なんかに時間掛けているお母さんなんていないんだとか。むしろ今、しっかり子育ての労働を担っているのは若いベビーシッターだそうで、その事実をカップルの二人ともが少々批判的に話していたのが印象的でした。また、田舎などでは「魚を煮たスープ」をゴハンと混ぜたりして赤ん坊に与える、という実においしそうな話もしていました。中国人はとにかく「スープ」が好きですね。ギョーザをゆがいたオユも、赤ちゃんに飲ませるんだそうです。 離乳食事情としてバラエティに富んでいるのはやっぱり韓国でした。 ごま油をひいて米を炒め、そこに水を足しておかゆを作って、そこにほうれん草やらニンジン、かぼちゃ、タマネギ、牛肉、鶏肉を入れる・・・。そりゃあ美味しいに決まってます。 あとは実践もしてくれたんですが、かぼちゃと上新粉を使って赤ん坊用のチヂミを作ってくれたり、クリームスープを作ったり豆腐を食べさせたり魚の缶詰が出てきたり、はたまたサツマイモとバターを和えてみたりと、もう韓国の離乳食はスゴイの一言! 韓国の赤ん坊の舌は、むちゃくちゃ肥えているに相違ない。 フィリピンは野菜を肉と一緒にことことことこと煮込んで家族全員で食べる、ついでに離乳食にもしちゃう、という手法を取るんだそうです。いわゆる「魚醤」を仕上げに使うのですが、アレルギーが心配な子にはちょっと使えないんだ、とか。仕上がったチキンスープのおかゆは本当に本当に美味しくて、うちの子(当時3歳)もパクパク食べていました。中にはタマネギとガーリックが入っているそうでした。暑い国だからこそ熱いものを食べてカラダに栄養をつけるんだそうです。 インドやタイの離乳食もお米を中心としたものでした。 タイではバナナとお米とを混ぜてお餅みたいにしているそうですが、どうも日本のお米ではうまくいかないらしく、実践には悪戦苦闘していました。タイバナナそのものはとても美味しかったです。 しかし、どうもタイバナナとお米とのミックス味は、正直言って今一つ・・・。 インドの、ミルクでたいたおかゆも砂糖がたーくさん入っていて、実は非常にビックリしたのでした。 多分、あれは、もう少し砂糖を控えて、何かでだしをとり、うまーく味を調えたら相当いけるのではないでしょうか。せっかくのサフランやアーモンドパウダーが活かしきれなかったのではないか、と、その日の実践ぶりを見ていて、そんな気がしました。 また、フランスの方は「配られるエプロンの色は何色ですか?紺色ですか。じゃあそれに合うような洋服にします」と、コーディネイトにまで気を遣って当日おしゃれに登場する。「やはりこれもお国柄!!」というカンジがしました。インドの人は当然サリー。面白い話をしてくれる実に明るい女性でした。日本の乳幼児を前に、あやしてくれました。 残念だったのは、イスラーム系とアフリカ系の人の情報が得られなかったこと。アメリカの典型的な手作り離乳食の情報も本当は欲しかったんですが…。 各国の面白い離乳食をご存知のかた、良かったら書き込んでくださいねー。 |
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すごい興味深かったです!いろんな国の離乳食、面白いものですね〜。 |
ハピネス 2006/05/20 14:41 |
どうもありがとうございます。世界中の離乳食にはそれぞれにお国柄と事情とがあって、しかも文化が香るんですね。で、いろいろ見ていて思ったのは「結局あんまり細かいことを気にする必要性ないのかも」ってことだったのでした^^。 |
シーラカンス 2006/05/21 22:15 |
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