シーラカンス日記

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zoom RSS 「英国王のスピーチ」

<<   作成日時 : 2011/04/16 21:33   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 1 / コメント 11

実は3月冒頭に一度見に行って、
感想を書く前に地震が起きてしまい、
その後気分的にもスケジュール的にも
「映画の感想」なんて書ける状況にないまま日が過ぎていました。
でも、とある場所で「英国王のスピーチ」についての感想を読み、
「あー、今こそ、もう一度見たい、見なければ」と心から思い、
そろそろロードショーを終えようとしているこの映画を
一人、夕方、見に行きました。

内容は確かに英国王の話なのですが、
一人の人間が自分自身の問題と戦い
本来孤独なはずの「人格や過去との戦い」を
友達、理解者を得ることによって
なんとか乗り越えていく、なんとか生きていくという、
「全ての人間にとって普遍的な話」を
実は描いている。と思いました。

と同時に、戦時という国家の一大事に
こういう国王を戴くことになった英国民は
幸運だったのではないだろうか。
ということも思いました。
自分自身の戦いを
戦わなければならなかったジョージ6世は
自分自身国王になるべき資質がないと思い、
そのプレッシャーに泣いた。
でも結果的に逃げなかった、というか
逃げられなかったんでしょうね。

資質が足らぬと思ったからこそ
それを埋めるための努力を続けたんだろなと…。
吃音という痛みを持つ国王は同時に
人の痛みを知る人でもあったんだろうなと思います。
そして、国王の重荷と義務を知っていたから
空爆下のロンドンから離れることなく
とどまったんじゃないのかな、と思いました。

今回観たのは二度目ですが、
今回のほうがさらに感動しました。
と同時に、二回目であるということで、
いくつか新たに気付いたことがありました。

ライオネル・ローグを演じた
ジェフリー・ラッシュの視線の素晴らしさ。
彼がジョージ6世を見つめる目には
シーンごとにいろんな意味が込められています。
そして、コリン・ファースの肩ごしのショットが多い。
彼の肩にかかる重荷を
後ろからのショットであらわしているのかもしれませんが、
同時に「背広・コートは肩で着るものであり
やっぱり英国文化なのだな」ということを
彼の着こなしから感じることができます。
肩のラインが本当に美しい。

あとは、英国王のスピーチセラピーをしたのが
オーストラリア人であった、ということが興味深いわけですが
今回、兄・エドワード8世を演じたガイ・ピアースも
実はオーストラリア育ちなのですよね。
しかも、コリン・ファースより7歳も年下(汗)

最後、ぼーっとエンディングロール観てたら
「録音・アビーロードスタジオ」って出てきました。
へー、アビーロードでMA作業したんだ!って
そこに「英国」を感じてそこでもちょっと感動しました。
あとは、BBC版「高慢と偏見」で
相手役を演じたジェニファー・エールの姿を
思わぬところで観ることができます。
他にも何人か「高慢と偏見」で見かけたお顔を拝見。

それとそれとさらに…
ファーストカットで出てくるマイクロフォンの形が、
実は「Timedomainのmini」と同じ!大きさも同じぐらいです。
そうか、この形は「音を収録する」という意味でも
普遍的な形なんだ。と知りました。
二度目で初めて気付き、ちょっとビックリしました。

これまたブルーレイで買うことになると思います。
見てよかった。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
『英国王のスピーチ』お薦め映画
本作はコンプレックスを抱え、不向きな職業に就かざるを得なかった中年男の物語だ。俳優になれなかったライオネルは、王室のスピーチ専門家に向いていたのだろうか? イギリス国王という職業はジョージに向いていたのか? 手に汗握る一世一代の感動スピーチ、2人の男の成… ...続きを見る
名機ALPS(アルプス)MDプリンタ
2011/05/08 00:56

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コメント(11件)

内 容 ニックネーム/日時
human life is just like a battle in a forign land without map,so that,we must be brave,faithful and patient as soldiets.
これは、イギリスの哲学者カーライルの言葉ですが、英語というのはこのように大衆を前に歯切れのよい弁舌をふるうのに適した言語です。さぞや英国王のプレッシャーは強かったでしょう。


tatsuuma
2011/04/17 22:05
ああ、そうそう!アビイロードでした。そう書いてあるの僕も見ました。
コイッチ
2011/04/18 01:01
>辰馬さん
>そうなんですよね、英語の演説って、(ひょっとしたらドイツ語もそうなのかもしれませんが)鼓舞する言葉に満ちているんですよね。彼の演説の言葉も結局は政府によって細部まで検討されまくったものであるわけですが、結果的にそれが国民の心に沁みわたっていく様が描かれていますが…この言葉を使わなければいけないというのは、プレッシャー強かったでしょうねえ。
シーラカンス
2011/04/18 20:57
若いころに、多くの政治家の演説を聴きましたが、うまい演説(すぴりてゅあるな)は、藤波孝生(リクルート疑惑で失職、その後逝去)と平沼赳夫でした。平沼氏はすでに声の力を失った。横山ノックの演説はただただ面白かった、田中角栄の演説を故郷、新潟で聴いておくべきでした。後悔してます。
tatsuuma
2011/04/18 22:07
>コイッチさん
Recorded at Abbey Road Studioって書いてあるだけで「かっけー♪」と思ってしまうのでした…。
シーラカンス
2011/04/18 22:14
>辰馬さん
そういえば、上方の噺家さんに直接お話を伺う機会があったのですが、カメラが回った瞬間にこちらの額を打つほどのものすごい声量が出てきて、吹っ飛ぶような心地になった記憶があります。この場合は「言葉の力」というよりは「気合いのすごさ」と「プロとしての声の力」だったんだろうと思いますが…
シーラカンス
2011/04/18 22:18
声の力は大きいです。大体、荒れている学校の校長も教頭も声に力がない、卒業式にそれを感じ、入学式にはもっとシャッきりした声を出すよう申し上げました。枝野官房長官は声楽をしていたので、明るい声で音程が安定していて聴きやすい。震災で大活躍していた男子アナがのどを痛めて降板しましたね。米朝さんの絶頂期ノ落語の女役の声、色気がありましたなあ。
tatsuuma
2011/04/19 07:10
それと、小沢一郎氏がまえに民主党の代表になった際の演説、生で聴きましたが、師匠の田中角栄から受け継いだ血を感じさせるものがあり、感銘しました。声は、tpo。大平氏が、亡くなる直前の総選挙街頭演説も。大阪に来た際、質問できるチャンスもありましたが。
たつうま
2011/04/19 07:15
>辰馬さん
声は大事ですね。俳優も声が命だと思います。通る声、つぶれにくい声、丹田に力の入った声というのは、人を動かす、あるいは心を動かす力があると思います。

子どもらを叱るのも声とか気合い、のような気がしますねえ。そういえば実家の父は怒ると本当にコワいんですが、これまた声の力がすごかった。電気が走るみたいで。ああいう叱られ方をして育ったのは有難いことでした。

小沢一郎の演説、聴いてみたいですね。生中継しているところをハタでみたことはあるんですが。
シーラカンス
2011/04/19 19:45
大体、日本は小沢一郎氏を大事にしていない。昨日もテレ朝のたけし番組で、河野太朗氏が、あのように後ろから鉄砲を打つような政治家はもう終わった、と過激発言していましたが。どうなのか、ただ民主党のマニフェストを守れという主張はだめですが、国民が冷たすぎるのです、小沢氏に対して。朝日新聞のせいでしょう。
tatsuuma
2011/04/19 21:15
昨日の結婚式を見て、あらためて英語には宗教、キリスト教がへばりついているな、と感じました。演説は背後の神的存在を抜きに成立していない国だと改めて。ドイツ語は、まったくそうでないらしいですが。
たつうま
2011/04/30 21:03

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