Great Expectations ~大いなる遺産~

家に閉じこもってるときに、DVDで観ました。
これ、エステラにもディンズムア夫人の言動にも
矛盾がいっぱいあるんですよね…
実のところ、その心理がよくわからない。
あそこまでして最終的にああなるのはなんで???
…とまあ、筋書き的に疑問・矛盾はあるのですけど、
でもこの世界観の中、観ている側はまるで
『生温かい透明な緑色の水の中』を
ゆらゆらたゆたう感じを得られます。
やめられないなあ。これ。

Great Expectationsって過去からずっと
「大いなる遺産」って訳されてますけど、
Expectationって単語は結局のところ
「期待感」とか「切望感」「心からの願い」
とかのことも意味しているような気がします。
要するに「じらしてじらして…」ってな感じを
意味して掛けているような印象。
「s」がついてるから「遺産」、
ってことなのかもしれないですが、
それだけじゃなくて
「大いなる切望」ってイミも
かけてるんじゃないのかな~、これ。

それにしてもグウィネスはきれいです…。
いわゆるわかりやすい「美形」タイプじゃないんですが、
よそよそしさとうらはらな目の表情で、ぐいぐい引っ張る。
(イーサン・ホークのたじたじぶりも可愛いんですが…)
あんなゆるゆるドレス着こなせる人、そうはいないですよ。
あら見えそう、でも見えない、という危うさ。
まさにexpectationです。
オッサンかワタシは。
 
昔まだ彼女がそんなに有名じゃないころ、
「ブラッド・ピットの彼女」として
よく映画雑誌とかに出てたんですけど、
そのときは「ずいぶんジミな子だなあ~」
と思っていたのでした。余計なお世話だが…^^;
その後、あれよあれよという間に輝きを増して、
今じゃオスカー女優。
独特の着こなしと目の表情。
肉感的な人ではないんですけど、
女の目からはとても色っぽく見える。
男性からは、どうなんでしょうね。

ロバート・デ・ニーロも人情味のある、
人としての匂いのある脱獄囚の役でした。
「俺たちは天使じゃない」と通じるものがあります。

エンディングの筋書き、もうちょっと個人的には
違う感じがよかったような気もする…
永遠に追いかけ続け、永遠にどこまでも
泳ぎ続ける感じがほしかったところです。
って、ワガママですかね?

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

tatsuuma
2009年02月08日 16:36
久しぶりに映画談義、結構ですね。映画つながりで、一つ。昨日暇で映画のはしご、「レボリュウショナリー・ロード」と「エレジー」なにせ高齢者で1本1000円ですから。でエレジーはぺネロペがアホに見えてキャスティングミスです。ベンがほれる女子大生に見えません、フィリップ・ロスの原作「ダイニング・アニマル」は濃い小説だったのに。一方、レボの方は傑作、それがアカデミー賞に助演男優賞にしかノミネートがないのが不思議。さらに「愛を読むひと」が日本で未公開なのも不満です。こちらの原作は「朗読者」この小説の迫力はすごいものがある。まだなら是非、わが部屋の在庫あり。主演は一時、二コールキッドマンといわれていましたが、結局、ちょっと太目のケイト・ウインスレット、庶民的でこちらでもリアルかなと思いますますが、それにしても日本公開が遅すぎる、なんとかならんのかいなあ!
シーラカンス
2009年02月11日 15:57
映画のハシゴ、すばらしいですねー!とてもうらやましいです。最近は映画一本DVDで見るのでも青息吐息、精神的にも時間的にも厳しいものがありまして…。でも、先日ご紹介いただいた吉本ばななの短編集、ようやく読みました。とても切なくて、書いた本人も号泣しながら書いたみたいなことを言ってますが、「号泣っていうよりはキューンって感じだなあ」と思ったので「?」と不思議に思っていたのです、そしたら、妊娠中に書いたとあったので「なるほどなあ」と思った次第でした。妊娠中のアンビバレントな、アンバランスな精神状態であればこその「号泣」なんだろうなと。確かに1つめの短編がよかったです。とても。

「エレジー」、一度見てみたい話です。でも評価はレボリューショナリー・ロードのほうが高いようですね。レボ…は、嫁さんを「壊れていく妻」という役にあててメガホンとったサム・メンデスはエライですなあ。ケイト・ウィンスレットは好きな女優さんです。あのどっしりした体型と美貌と英国のアクセント!
tauuama
2009年02月11日 18:15
shi-raさん、反応ありがとう。ケイト・ウインすレットは、しっかりしたボディ、大きな顔、それに造作も大柄で、惜しげもなくどの映画でも全身をさらしてくれる(かなりイヤナ表現でしょうが)あまり、このタイプはこれまでいなかったようです。ぺネロペは「阿呆」(これもコード違反か)な役に生きる女優です。こういうパイプは世界中に結構多い。ばななさん、妊娠中とは知りませんでした、経験がないのでわかりませんが、女性が
特定の男性に寄せる思いがヒシヒシと伝わってきました。そういう思いの対象になったことはあるんでしょうかと立ち止まってしまう小説です。
madmax
2009年02月18日 13:05
これ映画館で見ました。もう涙出ましたね、フィンが、ジョーを裏切ってしまった事を後悔する個展でのシーン…。子供時代のキスシーンも素晴らしかったし、今でもお気に入りの一つです。確かに話の筋に飛躍があるけど、原作を現代版に焼き直した所に、ちょっとした寓話性が加わった…位の程度かなぁって感じであまり気にしませんでした。原作も読んだのですが(もちろん和訳)、映画では話の半分位の所でおしまいにしてます。うろ覚えですが、たとえばデ・ニーロの役とエステラとも遠い所で関係していたり、かなり複雑な運命の糸が背後にあるわけです。だから「great expectations」かと…。
シーラカンス
2009年02月18日 22:44
>辰馬さん
ケイト・ウィンスレットは確かにキモが据わっている感じがしますね。ペネロペは…好きだとか嫌いだとか言うほど作品を余り見ていないです。でも、共演者を食ってしまう(失礼)ことで有名な人でもありますよね。よっぽど男性にとって魅力的なんだろうなと…。

吉本ばななさんのあの短編集はほんと「切なさ」のオンパレードで、なかなか読んでいていい空気感でした。今後もいくつか読んでみようと思います。心の疲れにいいような気もします。

>madmaxさん
おおお、マッドマックスさんというのですか。思えば高校だか大学だかで誰かといっしょに映画見に行った結構初期の映画がマッドマックスだったような気がします。メル君きれいでした
…。

そうですか、原作というか、少年少女世界の文学全集、みたいな本で筋をかつて読んだ気がするのですが、詳細を覚えていませんでした。もう一度読んでみようかと思います。できればちゃんとした翻訳を…
tatsuuma
2009年02月19日 23:06
ケイト・ウインすレットについて。最初の驚きは「ホーリー、スモーク」でした。そのあと、ネバーランド、リトルチルドレン、ホリデイーと、その重量感ある存在に魅せられました。調べると、ハムレットのオフェーリアを演じています。なんとサプライズなオフェーリアであることでしょうか!
tsuuuma
2009年02月20日 07:36
吉本ばななの「切実」は川上弘美のそれとどう違うのか。父親を教祖のように、頼ってきた私としては、「よしもとばなな論」を書きたくなってきました。相当、全部読み込んで集中することは必要ですが、なにか発見できるか。ばなばさんは、立原正秋の作品が大好きだったようで、立原正秋を讃美する見事な文章を書いています。
tatsuuma
2009年02月23日 22:40
ケイト・ウインすレットがアカデミーの主演女優賞を獲得したのは大変嬉しいニュースです。映画が見られるのは、6月とか、その前に原作の「朗読者」を読んでくださいな、皆さん。
tatsuma
2009年03月30日 00:38
ようやく、本題の映画を見ました。ゆらゆら揺れている感じが特徴の映画で、それは立派な文学作品をベースに遊んでいる感じに、
好感を持ちましたリアルでないおとぎ話の雰囲気がぷんぷん漂う映画です。古い屋敷が登場する映画が決まって放つ匂いがやはりあって、典型的,ながら娯楽になっている。アンバンクロフトは「卒業」以来、出てきたらすぐわかるにおいのする女優ですね。

この記事へのトラックバック