The Promise of Music ~Gustavo Dudamel

先日、ボギーさんの書き込みで教えていただいた
「プロミス・オブ・ミュージック」(DVD)、ようやく見ました。
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラと
指揮者グスターボ・ドゥダメルの演奏&ドキュメンタリーです。
ドイツでのライブ映像もすごくよかったんですが、
それにも増してドキュメンタリー部分に感銘を受けました。

経済不安、教育の行き渡らないストリートチルドレン、
治安の悪い都市事情…そんなベネズエラの現実の中、
「犯罪から青少年を守り、芸術と触れ合わせ、
 希望を育てることで健全な市民に育成する」ことを目的に
1975年に誕生したベネズエラの音楽教育システム「エル・システマ」。
子どもたちに楽器を持たせ、音楽性を育て、
ひいては将来への希望も育てていくのです。
希望があればこそ人は健全に育つと
示したドキュメンタリーです。

その最高の成功例が、指揮者ドゥダメル自身だったのですね。
「ベネズエラでできたのだから、世界中でできるはずだ。
 芸術を子どもたちに教えることで、社会を育てる」
何も持たずこのまま行けば貧困にあえぐ民になるか
あるいは犯罪に手を染めかねない
何十万人という若い人たちに音楽教育を施す。
遠い村から何時間もかけてバスで来る子どもたち。
親元を離れ希望だけを携えて、
小さな子どもたちが必死の眼で練習しています。
ボロボロの練習室で、最初は
リズムも合わずチューニングもおぼつかず、
それでもみんな一生懸命です。

底辺からじっくり育てることで
分厚い層が生まれ、頂点を押し上げる。
それによってさらに底辺の希望が生まれる。
いい循環がここで生まれているのです。
ドゥダメルやシモン・ボリバル・オーケストラという
成功例がいろいろあるからこそ、
みんなそれが可能だと知り、目標に出来るのです。
まずは、何かをしてみる「場」を与えた。それが希望を生んだ。
長い試みが時を経て成功し、芸術や子どもたちの力を証明しました。

家庭に問題のある子もない子も、
各々が希望を胸にして何かに向かっていける。
だからこそ健全に育っていけるし、周囲も応援できる。
教育というのは本来こういうものだと思いますし、
若い人たちへの社会の責任というのは
本来こういうものだと思うのです。
ここでは、自己責任だとかグローバリズムだとか、
そんな御託は一切出てきません。
プロミス・オブ・ミュージック [DVD]
ユニバーサル ミュージック クラシック
2008-11-26

ユーザレビュー:
来日公演を見逃してし ...
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  • Gustavo Dudamel(グスターボ・ドゥダメル)に夢中

    Excerpt: 実はおととい、グスターボ・ドゥダメルという、 若いベネズエラ出身の指揮者が指揮する オーケストラコンサートの番組が深夜に放送されていました。 つい何の気なしにチャンネル合わせて見始めて、 その.. Weblog: シーラカンス日記 racked: 2009-03-04 19:24